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【俺がピだ】文月

「アイドル」

まさか自分がアイドルにハマるとは思ってもいなかったのだ。

去る今年の4月、私は世間の自粛ムードに乗じて怠惰な毎日を過ごすばかりであった。
活動をしていないと、何もかもに対してやる気・情熱・精などを出すことが出来ず、それはそれは怠惰な毎日でした。
執筆したいにもいい考えが浮かばず、キャンプをしたいにも材料を買いに行くのも気が引け、前向きに取り組もうと思うのは犬の散歩とどうぶつの森のみであった。

そんなとき、私の好きなアーティストの一人がSNS上でとある曲を紹介しており、何気なく聴いたその曲がとても良かった。
歌っていたのは聞いたことのないアイドルグループで、まだメジャーデビューしていないインディーズアイドルだという。
しかし調べると、紹介されたその曲は前年のインディーズアイドルグランプリで大賞を取っていたし、その曲だけじゃなく他の曲もいくつかランク・インしている曲があった。
時間だけは持て余していた私は、早速You Tubeでそのアイドルを検索し、出てきた動画を順に視聴していったのである。


「やだ、好きになっちゃった」


と、そう思うまでに時間はかからなかった。
時間はあったので、時間をかけてもよかったのに、時間はかからなかったのがコロナ禍だ。
ライブ映像も、ミュージック・ビデオも、その他バラエティ的な動画も、私はすっかり全部楽しむことが出来た。

私は今で言うAKBや乃木坂などのアイドルにまったく興味が持てず、もちろんメンバーの数名は名前と顔が合致するしかわいいじゃないかと思うメンバーもいる。
しかし、「ケッ、アイドルなんてよお」と思う自分もおり、どちらかというとそうゆう意識が強い分、自ら進んでアイドルに注意を向けようなどと思ってもいなかったのだ。
だからこそかも知れないが、このアイドルグループを知ったことによる衝撃は、まるで電雷のように私の体を痺れさせたのだった。

それからというものの、私は毎日のように彼女らの動画を視聴し、CDを購入し、インスタグラムやTwitterの更新をドギマギしながら楽しみにしているという日々を過ごしている。
怠惰な生活も、彼女らによって怠惰ではなくなってきたのである。

ただ、やはりまだインディーズグループなので露出が少なく、アイドル雑誌などを手にとって見ると彼女らの名前など載っていない。
表紙に大きく書かれているのは「AKB!乃木坂!」という文字であり、「ちくしょう、もっと応援しよう」と思ってしまうのがアイドルの怖さである。

先日、そのアイドルグループの新曲が公開された。
私にもそのグループの中にいわゆる推しメンというものがおり、その新曲でその子はどのくらいソロパートをもらったのだろうとか考えてしまうあたり私は完全にファンになってしまっているのであった。

さらに先日、新しい試みとして「オンラインサイン会」というものが開催された。
どうゆうものかというと、世の中の状況でコンサートやライブ、サイン会が行えない為、事前に好きなメンバーの写真を購入し、そのサイン会当日に各メンバーが購入者の名前とその人へのメッセージを言いながらサインを書く様子を視聴出来るというものだ。
そして後日、そのサイン入りの写真が購入者へ送られてくる。
名前(ニックネーム)や書いてほしいメッセージは事前に登録出来るので、アイドル本人に名前を読んでもらい書いてもらうことが出来るのでファンにはたまらない試みであろう。
それに、インパクトのあるニックネームやメッセージを書けば、あなたの推しメンに認知されるチャンスでもあるのだ。

私も是非サインを欲しいと思った。そして、是非認知されたいと願った。
普通なら、推しメンバーの子で登録するだろうところ、ここで私は悩む。
私の推しメンは恐らく一番人気のあるメンバーなので、その子の写真を購入しても、ひょっとしたら他のファンに紛れて認知されるチャンスが低くなるのではなかろうか。
だとしたら、一番人気の無さそうなメンバーに登録すればいいのかというとそうではない。
私は認知されることが目的としてファンになったのではないし、そもそも一番人気不人気のメンバーなんて考えてはいけないのである。
あぶないあぶない、危うく私はファン失格になるところであった。
私は自分に正直に、なにも考えずに一番好きなメンバーに登録しようと思った、その時だった。

私の考えは、一歩先を行く。

そのオンラインサイン会はもちろん時間制限があるはずで、例えば、仮に一番人気のないメンバーが制限時間内に自分の分のサインを書き終わってしまい、そのせいで人気がないということが露呈してしまわないかということだ。
つまり、一番人気のあるメンバーが忙しそうにサインを書く様子を、サインを書き終えたメンバーが指をくわえながら眺めている様子だけが映し出されるという状況である。

そんなことになったら、彼女はもちろん、彼女のファン、彼女の親御さんはどんなに悲しむだろうか。
そんな悲しい気持ちにはさせたくないと、私はやはり一番人気のなさそうなメンバーの写真を購入しようと決めた。
そして、ニックネームやメッセージを出来るだけ長い文字で登録し、すこしでもそのメンバーが「書いている」時間を伸ばすのだ。

これも、一種のファンの応援の形であろう。全然ファン失格ではない。
そう思いながら、オンラインサイン会の予約が始まった日の夜、公式サイトの登録画面にアクセスした。

すると、先程の私の考えなど、余計なお世話もいいところであった。
なんと、予約開始数時間しか経っていないにも関わらず、全員分予定枚数完売していたのである!
よかった、このグループに不人気メンバーなどいなかったのだ・・・。

そう思い、私は安堵とサインを買えなかった悲しみが入り混じった気持ちでこう思うのだった。

予約開始と同時に購入ボタンを押さない者は、ファン失格である。
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