09
森の公園で、深呼吸

いつものなにげない毎日に、なにかひとつプラス。
ささやかだけれど、大切にしたいなにか。
そんな+oneをご紹介する連載、今回はFOREST(森)です。



沼津市の北にひろがる「あしたか広域公園」は、広大な敷地に球戯場や陸上競技場などのほか、ヨーロッパのような深い森が広がっています。
青々とした美しい芝生、大きな樹木が重なり合う公園は、誰でも自由に使えるよう開放されています。
「作陶の合間だったら、つけていたエプロンでもいいし、なにか1枚布と読みかけの本でも一冊持って、ここに来るんです」
前回の記事でご登場いただいた井本純代さんは、陶芸の合間、気分転換にフラリと立ち寄り、芝生に寝転がって好きな本を読んだり、青空を見上げて、リフレッシュしているそうです。
お天気の良いある日、井本さん、カフェ+器KiKiの恭子さんと一緒に、この森へピクニックに出かけました。
東名・新東名IⅭのある岡宮から車で5分もしないうちに到着です。
まさか、日常の生活空間からすぐ近いところで「森でピクニック」が実現できるとは、想像もしていませんでした……。



木々の間を吹く風は、ほのかな香気を含んで優しく吹き抜けます。
これからの季節、広葉樹の葉は色づき、芝生に舞い落ちて、この時期ならではの風情を添えるのかもしれません。
ペットも同伴できるので、大切な相棒と一緒に、芝生を転げまわるのも楽しそう。
今日は、井本さんおすすめのサラダと、お気に入りのハム、焼きたてバゲットを持ってきました。たっぷりの野菜ととびきり美味しいハムを贅沢にバゲットに挟んで、ピクニックサンドイッチの完成です!
食後は、熱々のハーブティーを片手に、芝生の上でおしゃべりを楽しめるなんて、すばらしく贅沢な時間です。
新鮮な森の空気を胸いっぱい吸い込めば、体や心の中にためこんだゴタゴタが、きれいさっぱり消えてしまいます。
すぐ近くに森はあったのに、これまで足を運ばなかったのが不思議です。
木々の呼吸、青空に浮かぶ雲、野鳥たちのさえずり、芝生の質感……。
森に包まれる優しく素晴らしい感触を、あなたの暮らしにもプラスしてみませんか?
スポンサーサイト