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KiKiの文月

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センスのいい器と、その器に盛りつけた、ちょっと素敵な家庭料理が味わえるカフェ+器KiKiさん。
伊豆の国市、幹線道路から離れた住宅街の中に、ひっそりと佇む人気の隠れ家カフェです。

素敵な器がひとつ加わるだけで、いつもの日常がほんの少し嬉しくなる――。

そんな気持ちを、さりげなく伝えてくれるKiKiさんの月イチ連載のはじまりです。

まずは、お店のはじまりのお話から……。

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「KiKiのはじまり」

お店の器選びは、きょうこさん。おもに料理を担当しているのが母・芙美子さんです。お二人でお店を運営しています。
器屋さんと隠れ家カフェ、ちょっと面白い組み合わせのお店のはじまりは、十数年ほど前にさかのぼります。

きょうこさんの叔母さまが陶芸の街・栃木県益子町で陶芸を始められたことをきっかけに、きょうこさん自身も器に興味を持ちはじめ、陶器市などに出かけ、いろいろな作品を見はじめます。

「たくさんのテントが並ぶ中で、自分の好きな器を見つけることが楽しくて……」
器の魅力に引き込まれたきょうこさんは、やがて器のネットショップをオープン。その店名がKiKiでした。
KiKiとは“器器”、または“喜喜”、“嬉嬉”といった響きからイメージした言葉です。

「作家ものの器を扱うなんて敷居が高く感じていたはずが、叔母がきっかけだったこともあって、自然と好きになっていました」

器のネットショップとは別に、お父さまの早期退職をきっかけに自宅の一部をリノベーションしたカフェもオープン。アフリカの言葉でゆらゆら揺れるという意味もあるという「ティンガティンガ」という店名でした。

その後、器のお店とカフェを一緒にした現在のスタイルになり、「カフェ+器KiKi」の誕生となりました。

「親戚の家に遊びにきたような寛いだ雰囲気のなか、作家ものの器とすこし頑張った家庭料理を楽しんでいただけたら……」

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見過ごしそうな看板の先、細い路地をとんとんと歩いた先にある「カフェ+器KiKi」さん。
カラリと引き戸を開ければ、きょうこさんが選んだ器たちが今日も静かに出迎えてくれ、お台所からは、美味しそうなにおいが漂ってきます。

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「KiKi 7月の食卓」

KiKiさんのランチに登場するお野菜は、おもに母・芙美子さんの自家菜園からの採れたてです。

さて今回、蒸し暑い初夏のテーブルを飾るのは色鮮やかな献立です。

July Menu
ビーツとじゃがいものポタージュ
揚げ茄子のトマト中華だれ
塩昆布と梅のおにぎり
粉ふきいも大葉、インゲンのせ
グレープフルーツ レモンバーム添え

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献立は、お母さまときょうこさん、ふたりで相談しながら決めます。
料理にあわせた器選びや盛り付けは、きょうこさんの担当。

「なるべく同色を揃えることを意識して、そこに差し色で赤や黄色、緑などをプラスするように考えると、食卓にまとまりがでるポイントかもしれません」

今回は、夏らしく爽やかさを演出する薄い器を選んだそうです。

ビーツとじゃがいものポタージュは、ビーツ、じゃがいもをそれぞれやわらかくなるまで茹でた後つぶして、スープでのばします。最後に味を調整する意味で塩を少々。
ビーツはロシア料理などで使われることが多いカブ科の野菜。
これもお母さまが種から育てたものです。
やわらかく茹であがるまで20分から30分。ゆっくりコトコト炊いていきます。
ピンクを鮮やかに出すには、最後にお酢を少々加えるのが裏技。シックな色に仕上げたいなら、お酢は入れなくても大丈夫です。

揚げ茄子のトマト中華だれは、夏野菜の美味しいコラボ。真っ赤に熟したトマトをザクザクと切ってゴマ油、にんにくなどでさっとあえたトマトソースは、お肉やお魚のグリルにもマッチする万能だれです。

少し前に畑から堀りあげて風にあてながら熟成させたジャガイモを粉ふきいもにして、 
大葉の千切りと採れたてのインゲンを茹でたものをたっぷりのせた温サラダ風の一皿は、大地のエネルギーに溢れた味わい。
余計な味付けもいらないくらい、お野菜そのものに力強い味があります。

デザートはぷるぷるのグレープフルーツゼリー。
ゼリーよりもしっかり、でも寒天ほどかたくない海藻由来のアガ―で固めています。
「くし型に切り分けても、切り口の角がしっかり立って、それでいて口どけはやわらかなので、アガ―を使いました」
キンと冷やしたグレープフルーツゼリーの絶妙な弾力がクセになりそうです。


来月は盛夏のテーブル。
どんな献立になるのか、そしてKiKiさんの物語の続きも楽しみです。


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